【宿曜占星術×トート・タロット】8/6

 8/6 奎宿の日 魚座のカード

~曖昧模糊と不安定こそが必要なとき。「光と影」両者の存在価値を知る~

 8/6は、奎宿の日。

奎宿は、柔軟の水である魚宮に4足とも属し、西洋占星術12サインとの対応は、魚座です。

 今日は、トート・タロットにおける魚座のカードをご紹介します。

【アテュ】ⅩⅧ The Moon 月

【スモールカード】 カップ8 Indolence 怠惰

          カップ9 Happiness 幸福

          カップ10 Satiety 飽満

 ルーラー(支配星)に海王星をもつ魚座は、トート・タロットの「月」のカードと対応します。月のカードは、「ⅩⅨ 太陽」のカードと対称の位置に存在し、太陽が「光」ならば月は「影」。

 あいまいで不安定な様子、神秘的な雰囲気、霊的かつ無意識下の状態をあらわしています。

 両脇に立つ二足歩行の狐のような存在は、霊界の門番「アヌビス」。手に持つ鍵のようなものはアンク十字です。

 アヌビスの足元にはジャッカルがいて、地下世界のように見える場所には光の玉を抱えるケフラ(スカラベ)の姿が。

 地下世界の波は静脈と動脈の描写で、それはリンパ液であるとも言われています。

 魚宮そのものが、境界線のない水の世界、現実と非現実の境目を失った「夢の世界」なのですが、この月のカードもまさにそのような雰囲気です。

 月のカードの出現は、問題解決の糸口が見えない状態であることの暗示であり、今答えを出そうとしても無理だというメッセージ。少なくとも今しばらくは状況が混沌とするのですが、今はむしろその曖昧さを味わうべきときである、というアドバイスです。

 人間関係にしろ、仕事の成果にしろ、曖昧模糊である状態を味わいきって、衰弱を乗り越えたのちに、本当の光が見えてくるのでしょう。

 また月のカードは、スピリチュアリティと芸術性を象徴するカードでもあります。

 今現在は実利よりも感覚重視、目に見えない世界に触れたり、芸術活動にいそしむことで、心の平穏が得られる暗示でもあります。

 魚宮に属するスモールカードは、カップの8~10。

 カップの7で堕落してしまった感情は、カップの8になっても依然として泥沼をさまよっている様子。

 暗雲たれこめた中に、欠けたカップが8つ。流れる水は、カップの7よりはややその粘度が下がったようではありますが、まだまだ綺麗な水とは言い難い状態です。

 一度腐ってしまった心は、なかなか元には戻らない。

しかし再び純度の高い美しい水に戻すには、自ら自分に愛を注ぎ、水を循環させるしかなく、それは誰かに頼ってやってもらうことはできないのです。

 自分への愛をひたすら注ぎ、新鮮で純度の高い水が十分な状態になると、ようやくカップの9へ。

 本当の「幸福」が訪れます。

 カップの7~9への変遷は、自分で自分の機嫌をとれるようになることの大切さ、誰に頼るのでもなく、自分で自分の心を満たすことの必要性が説かれています。

 ただし、水のエネルギーは他のエレメントと比べても群を抜いて「循環すること」の頻度を落としてはいけません。

 一度は、この上ない幸福の中にいる自分を自覚できても、人は変化のない毎日、状況にはすぐ飽きてしまいます。

 それは、満たされているからこその「飽満」。心の循環ポンプを止めてしまった瞬間に、すぐさま感情の腐敗が始まることの示唆が、カップの10です。

 さて、この地球において、「海の水」はそこにある限り決して腐ることはありません。

 しかし、海水をひとたびバケツに入れて置いておくと、数日のうちにその水は嫌な臭いを発し、腐り始めます。

 同じ海水なのに、なぜでしょう??

 それはもちろん皆さんもおわかりの通り、「海」というのはそれ自体が巨大な循環装置としての機能を持っているからです。

 海の中にはクジラやイルカ、魚、プランクトン、海藻、珊瑚といった数知れぬ生き物が存在し、その生命活動の中で水の循環に貢献しています。

 また、海底火山、地殻変動、太陽光などによって海水は蒸発し、再び雨として海に戻っていきます。

 私たち「人間」が生きるときにも、海水のような「循環の流れ」の中に入ることが、何よりも重要なことなのです。

 社会の中で、他者と関わり、仕事をし、豊かさを得て、生きるために必要なもの、心の満足のための買い物をする。

 それはまさに、大海原で揉まれ動かされる海水そのものの姿。

 それを「自己の殻」「自分ひとりで生きている」というバケツに隔離してしまったとたんに、私たちの感情も腐り始めるのです。

 現代社会で問題となっている「引きこもり」などの現象は、海水をバケツに移して放置してしまった状態の典型ではないでしょうか。

 奎宿の日は、おおいなる宇宙の流れに身を任せてみましょう。

右脳の扉を開き、五感をフル活用させればおのずと、私たちは「生きている」のではなく「生かされている」のだとわかるはず。

 活動的に生きる自発のエネルギーを持つためには、言葉にできない混沌としたエネルギーの「受容」を同じくらい感じる必要があります。

 大海原の中で、意識だけになってうつらうつらと夢を見る。

夏の昼下がりに、今日はそんな感覚を存分に味わってみてください。

2023.8.6

奎宿の日

魚宮(柔軟の水)4足

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