房宿の日 冥王星のカード
~すべての執着を手放した先にあるもの。肉体とは何か、魂とは何かを考える~
房宿は、不動の水である蠍宮に4足とも属し、西洋占星術12サインとの対応は、蠍座です。蠍宮のルーラー(支配星)は、大いなる天体である冥王星。
今日は、トート・タロットにおける冥王星のカードをご紹介します。
【アテュ】 ⅩⅩ The Aeon 永劫
トート・タロットにおける「永劫」のカードは、ライダー版タロットでは「審判 Judgement」のカードと対応します。
うっすらと透けて、肉体が無い状態で描かれている人間の内側には、ホルス神が静かに座っています。そして背景に描かれた青色の帯のようなものは、天空の神ヌイト。肉体のない人間の足元には、3人の人間が転生している姿があります。
冥王星がつかさどるのはずばり「死生観(エロス&タナトス)」で、永劫のカードも「死と生」、「破壊と再生」を表すカードでもあります。
また、人間がその肉体を捨てて、大いなる存在に近づいていく様子をもあらわしており、それは具体的に言えば、私たちが今現在ある「場所」や「時間」への執着を手放して、アセンション(次元上昇)するタイミングであることも告げています。
私たち人間は、日々様々な悩みを抱えて、ああでもないこうでもないと嘆いています。
しかし、ひとたび冷静になって考えてみると、究極的には、私たちが「地球」という場所で「人間」として生きることに執着をもっているからこそ、それらの悩みが生じていることに気づくはず。
「忙しいなあ」
「あの人とうまくやれないなあ」
「毎日暑いなあ」
「人生が不安だなあ」
「もっとお金があったらよいのに」
こうしたある種の「苦」は、よくよく考えてみれば、我々が「肉体」という魂の入れ物を持って「地球」で暮らしていなければ、起こりえないものであることに気づくはず。
つまりは、「苦」があるのは、「ここに今生きている」という自身の魂の究極の目的があるからなのです。
これは、いかにも仏道の考え方にも通じるものを感じますね。
最近日本では、有名人をはじめ自ら命を絶ってしまう人がますます増え、さらにそれが若年齢化していることが大きな社会問題となっています。
辛いことがあったとき、身体的なしんどさがあるとき、自らそれを手放してしまいたいと考える気持ちも、もちろん誰もが理解できるでしょう。
しかしながら、ひとたび安易に肉体への執着を手放してしまえば、二度と同じ場所に戻ってくることはできません。
極論を言ってしまえば、タイミングこそ違えど、人間の致死率は100%であり、それは大いなる宇宙が決めた法則。
そして私が占星術に携わって感じるのは、われわれが肉体を手放すタイミングこそ、宇宙が決めるものだということです。
だからこそ、占星術師は「人の死」に関わることは決して占えないというのが、大前提としてある共通のルールです。
永劫のカードは、人間の生と死をつかさどる宇宙の大きさ、そして私たちがわざわざ「肉体」という入れ物に己の魂をあずけてこの地球上に生きていることの意味を、私たちに問いかけているのかもしれません。
地球にいたままで、アセンション(次元上昇)することはもちろん可能です。
今日は、死生観について、少しだけ哲学してみましょう。
今この時、この場所、この肉体を選んで生まれてきた理由が、1人1人に必ずあるはずです。
2023.7.27
房宿の日
蠍宮(不動の水)4足
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宿曜占星術師範
四柱推命講師
九星気学占術士
ホロスコープ(西洋占星術)マスター
トート・タロット、ウェイト版タロットリーダー
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