～すべての始まりは、学びから。知恵のエネルギーは、時間を超えることを知る～
7/14は、觜宿の日。
觜宿は、不動の大地である牛宮に２足、柔軟の風である夫妻宮に２足入る日。西洋占星術12サインとの対応は、牡牛座と双子座です。
夫妻宮（双子座）は、言語や情報・コミュニケーションをつかさどる風のサインで、そのルーラー（支配星）は水星です。
今日は、トート・タロットにおける水星のカードをご紹介します。
【アテュ】Ⅰ THe Magus 魔術師
中央に描かれているのは、ゼウス神の子、ヘルメス。
ヘルメスは生まれたばかりにして、同じくゼウスの子であったアポロン神の牡牛を盗んでしまいました。
牡牛を探しても見つからないので、ゼウスがヘルメスにつめよると、ヘルメスは実に巧妙な語り口で罪を逃れようとしたそうです。
その姿をみたゼウスは、ヘルメスに嘘と泥棒の才能があることを見出し、それを逆手にとって【学習の神・商売の神】としました。そこから派生してヘルメス神は、七福神のうち商売繁盛を運んでくるとされる恵比寿天の象徴となったとも言われています。
Magus（メイガス）のカードは、学びと、手に職をつけることをテーマとしたカード。人物像として読む場合は、若い青年をあらわしています。そしてⅠのナンバーが示すように、物事の新たな始まりの示唆でもあります。
ヘルメスの周囲には、タロットカードの４つのスートである「ワンド」「カップ」「ソード」「ディスク」がそれぞれ浮かび上がった姿で描かれています。
この「浮かび上がった状態」というのは、もうすでに魔法がかかっている（＝物事が始まっている）ことの暗示で、「準備完了」の合図（＝まだ始まっていはいない）と読むライダー版タロットとの解釈の違いが見てとれます。
また、それらの魔法道具よりさらに上、ヘルメスの右手上部にはペンが、左側の頭上にはパピルス（＝羊皮紙・紙）があります。
これらは、紙とペンの重要性を描いたものであり、それを哲学的に解釈するならば、すべての問題解決の糸口は、暴力や感情ではなく、知恵によって見出すことができるというメッセージでしょう。
思考・学び・知恵のエネルギーは目に見えないが故に、常に新しいものを取り入れ、進化させ続けることが大切です。カードの背景の青色からも受け取れるように、新鮮で若々しい思考を続けることで、私たちはたとえ何歳になろうとも、新しい世界へと足を踏み入れることができるのです。
あなたが今、何歳か。
そんなことは、夫妻宮の学びの世界では関係のないことです。
頭の中だけは、ずっと少年のままで。
今日はそんなカードからのメッセージを受け取ってください。
2023.7.14
觜宿の日
牛宮（不動の地）２足、夫妻宮（柔軟の風）２足
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青山零
宿曜占星術師範
四柱推命講師
九星気学占術士
ホロスコープ（西洋占星術）マスター
トート・タロット、ウェイト版タロットリーダー
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