宿曜一日開運法 5/30

凌犯期間 畢宿の月×角宿の日

 角宿の日は、柔軟の地である女宮に2足、活動の風である秤宮に2足入る日。

動かぬ大地と、活発に動く風のエネルギーが拮抗する、やや特殊な日です。

思想観という点から見た場合、大地のエネルギーは「現実」を、風のエネルギーは「理想」を表します。

軽やかでクレヴァーな風のエネルギーから生まれた大きな理想を、着実に現実化し、社会という大地に根差させることができればしめたもの。しかしながら、そううまくはいかず、大地と風がけんかしてしまうこともよく起こります。

 折しも今日から、およそ一か月にわたる凌犯期間が訪れ、全世界的にも運気が乱れがちに。禍々しい世の中の様相に翻弄されて、理想と現実のはざまで葛藤が起きたり、理想をいつまでも現実化できない自分に嫌気がさしたりすることがありそうです。

理想と現実の間で苦しみが生じやすい人には、実は一つの共通点があります。

そればずばり、「掲げる理想がそもそも高すぎる」ということ。

一言で言ってしまえば、「理想の自分像」がきれいすぎるのです。

この状態が続くと、

「本当はもっとできたはず…」

「こんなの本当の私じゃないのに…」

と自己肯定感が下がる一方で、負の連鎖に引き込まれてしまいます。

理想や目標を掲げるとき大切なのは、まず初めに己の現在の状態・立ち位置を正確に把握すること。ともすれば目をそむけたくなるような現実がそこにはあるかもしれません。しかし、自分の現状を正しく認識できていない人ほど無謀に高い理想を掲げやすく、結果として自分に対する愛や評価が著しく低くなってしまうのです。

 今日から6/25までの凌犯期間は、今年前半戦の佳境にして最大の山場です。周囲の状況に翻弄されて自分を見失わないためにも、今こそじっくりと自分軸を育てましょう。そのためにはまず、自身の「今」をしっかりと見つめることが大切です。

 人前に出るとき自信が欲しいなら、今日はいつもより少し派手で、気分が上がるアイテムを身に着けると吉。人とコミュニケーションするときは、社交的な態度を心がけたうえで、会話の内容にはしっかりとした中身を持たせてください。

 大地と風のエネルギー、両者をうまく使って、「自分軸」という確固たる八城を築きましょう。

2023.5.30

凌犯期間 畢宿の月×角宿の日

女宮(柔軟の地)2足、秤宮(活動の風)2足