畢宿の月×柳宿の日
柳宿の日は、昨日に引き続き蟹宮に4足とも入る日。感受性豊かで仲間や家族を大切にする水のエネルギーの影響で、今日はいつもより愛情深く、奉仕の精神が増しているかもしれません。
けれど、ここで少し考えてみて。
優しさや慈悲の感情はことさら、与える量のあんばいが難しいと感じることはないでしょうか。
どこまでやってあげればよいのか?
ありがたがられるのが嬉しい反面、やさしさの与えすぎで自分が疲れてしまうこと、ありませんか?
「やさしさ」のような感情は、まさに水のエネルギーらしく明確なカタチを持たないために、時にそこに「漬け込まれて」しまうと、良くないものにもすぐ変化します。いわゆる「やってあげすぎ」は、自分にとっても相手にとっても、いつの間にか負のエネルギーへと変化してしまうのです。これは大人の人間関係でもそうですが、たとえば子育てに置き換えて考えるとよりわかりやすいですね。
そこで今日は、畢宿月の地のエネルギーを発動。
「これ以上はできません」「ここから先はできません。」
はっきりと相手に伝える勇気をもって、感情に明確な境界線を引くことを心がけてみましょう。
優しい人ほど最初は言いだしづらく、妙な罪悪感にさいなまれてしまかも。
しかし、目に見えない感情面でも自分と周囲とのあいだを区切ることで、結果的に自分を守ることにもなっているはずです。大変だなぁ…苦しいなぁ…と感じながら相手に合わせて与え続けるのは、自分への嘘。それこそが、もっともよくない心のありかたなのです。
あるものはある・ないものはない、と説くのが古来密教の教え。
自分の心に嘘、ついていませんか?
今日は自分の魂と対話して、自らの心を大切に守る感覚を味わってください。
2023.5.25
畢宿の月×柳宿の日
蟹宮(活動の水)4足