【宿曜占星術×トートタロット】 7/12

 昴宿の日 羊宮(牡羊座)のカード 

~戦いのその先にあるものを見極める~

 宿曜占星術とトート・タロット、その関係性はとても密接で、神話的です。

 今日は昴宿の日。

昴宿は、羊宮(活動の風)に1足、牛宮(不動の地)に3足入ります。羊宮の、西洋占星術12サインとの対応は、牡羊座です。

今日は、トート・タロットにおける牡羊座のカードをご紹介しましょう。

 【アテュ】Ⅳ The Emperor 皇帝

 【スモールカード】 ワンド2 Dominion 支配

           ワンド3 Virtue 美徳

           ワンド4 Completion 完成

牡羊座のカードは、戦いの象徴です。

アテュの皇帝は、その色からもわかる通り闘争心をメラメラともやした開拓精神旺盛なリーダー。

しかしよくみると、これから戦いをしようとしているわりに、その装いはいささか軽装です。

鎧を身に着けるわけでもなく、生の足を出して、王冠をかぶったまま。

これは、自身の「勝ち」のスタイルが、防御よりも攻撃主体であることの表れです。

そしてその裏には、ひとたび向こうから攻撃されてしまえば、勝てないのではないか?という恐れも抱えているのです。

戦々恐々とする皇帝が手にするのは、火のついた爆弾。

防御のための攻撃をしかける積極性、そのタイミングを見誤らない判断力が、皇帝の最大の武器なのかもしれません。

アテュを親分とするなら、スモールカードはそれについていく子分たちです。

ワンドの2では、パチパチと火花を散らし、互いに支配したいという五分五分の戦いの様子が描かれています。

しかしそこに別のエッセンスを加えてバランスをとることで、カードはワンドの3へと進化し、互いに協力し合った美しい形、つまり美徳へと変化します。

そしてその美徳が、さらに進化を遂げると、ワンドの4。いったんの完成形を見て、その後さらに魂の進化の旅へと進んでいきます。

戦いのその先に得るものは、喪失や絶望ですか?

それとも、切磋琢磨した結果の実りとして得られる美しさでしょうか?

人は時に、戦わなくてはいけないときがある。

しかし、その先で自分が得たいものは何なのか。

自分がどのような形に進化していきたいのか。

その姿を決して見失わず、有意義な戦いを経験しましょう。

必要なのは、防御だけではなく、攻撃だけでもありません。

両者をバランスよく使うこと。

そして戦いのエネルギーを有意義なものに変化させること。

牡羊座のカードは、あなたが戦うその意味を、問うています。

2023.7.12

昴宿の日

羊宮(活動の火)1足、牛宮(不動の地)3足

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青山零

宿曜占星術師範
四柱推命講師
九星気学占術士
ホロスコープ(西洋占星術)マスター
トート・タロット、ウェイト版タロットリーダー

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